「ちくちく言葉」で、人は伸びるのか:宝塚報道に思うこと

宙組で起こった出来事、そして、今回の星組に関する報道…。

昨年からの報道を全て鵜呑みにはできないでしょうが、少なくとも「言葉が根源になった問題」は多々あったのだろうと感じています。

厳しいお稽古、と一括りに言っても「芸の道は厳しい」ことは覚悟のうえで宝塚歌劇団に入った少女がほとんどでしょう。そのような人一倍の根性と覚悟を持った少女たちですら、心が折れるほどのダメージを受けている現実。

それは、「言葉の暴力」がボディブローのように長期間にわたり、人の心を痛めつけている結果ではないかと思うのです。(もちろん、言葉だけの問題でないことは、これまでの一連の出来事で明白になりましたが…)

報道の内容に呆れることもありますが、もし本当に掲載されているような言葉が、常時飛び交う環境だったら…と思うと、心底悲しい気持ちになります。

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タイトルの「ちくちく言葉」、宝塚歌劇団での一連の出来事が起こってから、いつも心に浮かぶ言葉です。

大切なこの場所には書きたくない言葉ばかりなので、もし、ご存じない方がいらっしゃったら、よければ検索してみてください。たくさんのネガティブな言葉が出てくるはずです。

「ちくちく言葉」=人に言われて嫌だと思うこと。人の心がちくちくと痛くなったり、切なくなったり、悲しくなったりする言葉。暴言。

「ちくちく言葉」これは昨今の教育現場などで、積極的に子供たちに伝えられている言葉ですね。実に、わかりやすいです。

厳しいお稽古に必要な叱責と、「ちくちく言葉」は全く別物で、それなのにその境界線が曖昧になり「厳しい指導」で一括りになっていることが常態化。やがて、この言葉の連鎖が、大きな問題を引き起こす一端にもなったのでは…と思えてならない。

同じことでも、相手に伝わるように効果的に言い換える力。

それは、その人の人柄やセンス、そして品格だと思います。

人の心を動かす言葉の力は、やっぱりあると思う。

「ちくちく言葉」を言いそうになるほどストレスが溜まったり、疲れたり、しんどくなっても、一度発してしまえば、やがてその言葉は必ず自分に返ってくる。

芸を磨くために時には強く叱責したり、強い言葉を使うことは仕方のないことなのでしょう。

厳しい世界だと思います。

でもチョイスする言葉は、変換できるんじゃないかと。

「人を傷つける言動」を繰り返しては、人を伸ばすことはできない。

環境も変わらない。人との信頼関係も築けない。

なぜなら、人の心を蝕んでいくから。

このような問題は、特定の組だけでなく宝塚歌劇全体に及んでいるのかもしれません。

今回の星組報道の真偽はわからない。

でももし宝塚歌劇団の中で、「まだ、この期に及んで」酷い言葉が飛び交っているのであれば、心底残念で悲しいです。

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

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