【東京・観劇旅3】星組『BIG FISH』感想:礼真琴×Wウィル|極美慎&茉莉那ふみ

本日、無事千秋楽を迎えた星組『BIG FISH』。

1日も、1公演も止まることなく、千秋楽まで素晴らしい舞台を届け続けた礼真琴さんはじめ、ビッグフィッシュチームに心からの拍手と有難うの気持ちを届けたいです!!(;_;)

千秋楽、本当におめでとうございます!!

今日の千秋楽を観劇されていた、いつもブログに温かく素敵なコメントを寄せてくださる読者さんから、嬉しいお知らせが届きました…!!

なんと、音楽配信が決定したそうです…!!!!!(≧▽≦)

うわーーーー!!嬉しすぎるーーーーー!!!

少しは台詞が入るのかな、全ての曲が配信されるのかな?

まだわからないこともありますが、音楽配信があるという事実だけで本当に嬉しいです!!

記憶の断片とともに、ずっとこの音楽をそばに置いておくことができる(;_;)

千秋楽まで、この作品に寄せる想い、惜しむ声、きっとそれらを受けて尽力してくださった方々が居るのでしょう。

本当に、本当に有難うございます!!!

ビッグフィッシュは、ただただ心がずっと温かくて、晴れやかで、幸せな気持ちにさせてくれた作品でした。そんな作品が音楽だけでも残されて心から嬉しいです(/_;)

ビッグフィッシュはどの場面にも礼真琴さんが居てくれて、こっちゃんはとても大変だった思うのですが、本当にそれぞれのキャストがイキイキと躍動していました。

礼真琴さんを中心に、全てのキャストが(出番や関係性の深さの違いはあれど)、ある意味対等に、場面ごとに「こっちゃんと、がっつりお芝居を繰り広げた」のが素敵だった。

【東京・観劇旅3】以降は、礼真琴×星組生の化学反応から伝わってきた感想を書きたいと思います!

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目次

本物の親子にしか見えない!礼真琴×ウィル:極美慎

極美慎さん(かりんちゃん)は、この作品を経験した、しなかったでその後の宝塚人生が大きく変わったんじゃないか…と確信するほど、大きく飛躍を遂げました。

かりんちゃんの持ち味である現代性や華やかさ、有無も言わせず美しくカッコいい舞台姿。そこに、もともと持ち合わせていた「芝居心」が一気に開花した感じ…!

私、観ながらすごく興奮したんです。かりんちゃんが、ついに脱皮した!!と…。

男役として、「極美慎」のハードルをいくつも越えた!

愛月さんやこっちゃんからも、鼓舞され続けたかりんちゃん。スカステのトーク番組でも「ほにゃっ」とした可愛らしさが印象的で、それが舞台姿にもやっぱり滲んでいて「男役ならではの色気や凄味は、これからきっと…伸びしろを楽しみに」と思っていました。

でも、このウィルはもう完全に男役としての階段を何段階も上がっていた。たくさんのハードルを越えていた!そして、それをグイグイ引き出したのは、きっと「礼真琴という父の存在」も大きかったのでしょう。

舞台人、礼真琴のそばで、こんなにもがっつりとお芝居をした経験。

台詞を戦わせ、感情をぶつけ合って生み出した空気感。

それはかりんちゃんにとって、かけがえのない貴重な体験だったのではないでしょうか。

顔がとにかくそっくり!そして、並びがよすぎる礼×極美

2人が並ぶと、本当に親子みたいなんです。

不思議と顔も似てきて、どっしりと逞しく見えるこっちゃん、すらりとスマートなかりんちゃんの並びも、物凄く互いを引き立て合っていて素敵でした(/_;)

こっちゃんエドワードに対して、素直になれず疑惑の目も向けるかりんウィル。

でも、どこかに「父親を信じたい、大好きだと思いたい」そんな葛藤や願望が見え隠れするんです。その目に、その表情に…。

かりんちゃんが、父はよそに女性の存在があるのでは…と疑い、追い詰めるシーン、緊迫感があってクールで舞台人として、その芝居心に唸りました。

ジョセフィーヌ(奥さん)役の星咲希さんとの並びもとっても美しくて、品があってとても好きでした。

小桜ほのかさん演じる母親サンドラに対する仕草や話し方も、大人になった頼もしいウィルの姿がカッコ良くて…!

サンドラが夕飯の支度をしないと、と部屋を去ろうとする時、こっちゃんエドワードとかりんウィルが同時に「手伝うよ!!」と思わず被ってしまうところも、ホント親子( *´艸`)

もともとの美しさを引き立てる彫の深いメイクが、こっちゃんエドワードの顔立ちにより似ていて「絶対親子やな!」って感じ(≧▽≦)

なんかね、このこっちゃんエドワードとほのかサンドラから絶対生まれたよね、っていう「愛の結晶」感がかりんちゃんウィルには溢れに溢れていました!

とてつもなく、ダークシャツ×スーツが似合う極美慎

そしてね、かりんちゃんは本当に「スーツが似合う」ということも、今更ながら再確認しましたよ。ゆめゆめしいコスチュームもいいですが、やっぱりかりんちゃんは断然スーツが素敵!だと思いました(*^^*)

特に、濃いダーク色のシャツを着た時のスーツ姿がすこぶるカッコいい!

ヘアスタイルも、かりんちゃんの過去一カッコいい!と私は思いましたよ(*^^*)

ラストシーンまでの、怒涛のお芝居は涙が溢れた

ラストシーンに近づき、かりんウィルがこっちゃんエドワードの偉業に気付き、そして父親とのわだかまりがどんどん溶けていくお芝居がもう泣けてしまって…。

車椅子に乗せて、こっちゃんエドワードが望むエンディングを綴り(語り)始めるところは、悲しいはずなのにワクワクさせてくれた!

かりんちゃんウィルが、こっちゃんエドワードに「次は?次は何だ?」と、望むエンディングを早く語ってくれ!!自分が絶対に叶える!!間に合わせてやる!!という緊迫感と臨場感!!素晴らしかった(;_;)

本当に素敵な役者さんになられたんだなぁと、私、涙がとまらなかったです(/_;)

息子が生まれた後、魚釣りのシーンでのかりんウィル、それまでの「息子」の立場から、「父親」の立場になったことをしっかりと見せてくれる頼もしさに溢れていて、感嘆しました。

極美慎という男役は、きっとこれからさらに大きくなっていく!!そして、必ずや宝塚の中心で輝きを放つ。そんな予感がしました。

巧すぎる!礼真琴×ヤングウィル:茉莉那ふみ

茉莉那ふみ(おふみちゃん)108期生。

すごい役者さんが登場しました。あえて言いたい、役者さんと…。

158cm、娘役。でも、男役を夢見ていたという、首席入団のとてつもないポテンシャルを秘めたタカラジェンヌ。

おふみちゃんは、このヤングウィル超当たり役!!

早くも、おふみちゃんは当たり役に出会ってしまった!!

そして、その歴史的瞬間を目の当たりにした!!と興奮した!!

そう言っても大袈裟じゃないくらい、本当に素晴らしいヤングウィルでした(;_;)

圧倒的、茉莉那ふみ

このお役をこれほどに自然に可愛く、そして印象的に演じられるのはおふみちゃんだけ!そう思わせられるほど圧倒的でした。

ただただ、役を生きている姿が自然。台詞も自然。

でも宝塚の夢の世界には、きちんと生きている。

そして、台詞だけじゃなく歌が巧い!

こっちゃんとの「ドラゴンと戦え」のデュエットは、あんまり素晴らしすぎて、泣くシーンじゃないのに、涙が溢れてきました(/_;)

ヤングウィルは、小さな時から考え方が大人で冷静、でもパパに甘えたいしママを泣かせたくない。優しい子なんだけれど、聡明で合理的で現代的なヤングウィルは、パパのおとぎ話のような話を信じていない。

そういう話ばかりをするパパに、背を向けるようになってしまう…。

その過程や葛藤が、登場シーンのなかできちんと表現されていて本当に素晴らしかった!

こっちゃんとおふみちゃんのシーンで特に印象的だったのは…

それは、意外にも台詞も歌もないシーンでした。

こっちゃんエドワードが両手をいっぱいに広げて、おふみヤングウィルを抱きしめようとする。離れた場所にいたおふみちゃんは、そんなこっちゃんに駆け寄るんです。

でも手の中に飛び込もうとした時に躊躇して、寸止め「きおつけ状態」になる…。それを、こっちゃんが歩み寄っておふみちゃんを「ぎゅうう」っとハグするんです。

これ、おふみヤングウィルの葛藤だと思っていて。

あまり家に帰って来なくなったパパに、この頃から素直な気持ちになれなくなって、本当はパパと久しぶりに会えて嬉しいのに、身体が拒否反応を起こしてる。

そんな複雑な子ども心を、おふみちゃんは本当にリアルに表現していた後ろ姿でした。彼女の背中から、想いが伝わってくるようだった。そういうお芝居を求められた、というよりも、自らそういうお芝居を生み出したというような自然さ…。

彼女はすでに、「タカラジェンヌの枠」におさまらない、舞台人としてのポテンシャルを感じさせました。

礼真琴×Wウィルが見せてくれたもの

こっちゃんは、ヤングウィルによって「若く夢に溢れた父親」に本当に見えたし、大人になったウィルによって「懐の深さ、愛情深さを感じさせる老年の父親」になった。

こっちゃんは、青年期から老年期までを完璧なまでに演じ分け、本当に本当に素晴らしかった!!そしてそこにWウィルが、偽りのない姿で「息子」として存在し魂を込めて演じていたからこそ、より「リアリティ」が生まれたのだと思います。

Wウィルが、礼真琴さんを「本物の父親」にした。

そして円熟期の今、また初めての礼真琴さんを見せてくれた。有難う(;_;)

父親=礼真琴の姿が、極美慎さん、そして茉莉那ふみさんのこれからの宝塚人生にも、受け継がれていくんだろうなぁとしみじみ思いました。

このお役を経た、お2人のこれからの活躍が、楽しみでしょうがありません!!

記憶が薄れないうちに、Wサンドラ、仲間たち、魔女や巨人カール、サーカス団のことも書いていかなくては…!

音楽配信を楽しみに待ちながら、書いていきたいと思います(*^^*)

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宝塚ファン歴20数年、福岡在住、このブログを運営しているnaomiです。

このブログは、アメブロで2011年に開設した「TAKARA座」を前身として、大好きな宝塚のこと、これまで観劇した作品について語っています。

筆者の詳しい自己紹介はこちら→https://takaraza.com/profile

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